先月獲れたイノシシの背骨を使ってラーメンを作ってみました。 途中かまどに薪を足し、アクを取りながら待つこと3時間。 スープがとれたので骨を鍋から取り出し、骨のまわりについた肉をこそいで味付けしました。これをチャーシュー代わりにラーメンの上にのせます。 スープは意外に上品な風味で臭みもなく、すっきりしています。鶏がらや豚骨でスープをとった時の方が匂いがあったように思います。味付けは醤油と塩のみ。醤油は矢掛の石井醤油店で買ったものです。 イノシシは骨も内臓も皮もきっと有効活用できると思うのですが、実際は個人ですべてを処理するのは難しく、捨ててしまっていることを残念に思っています。今回は骨が使えて本当によかったと思います。 この冬の際立つ寒さは岡山の井原も同じで、露地ものの冬野菜は生育が悪く、地元の直売所の棚に並ぶ農作物は数もまばらです。
それでも凍てつく寒さの中、ため池の土手には早くもふきのとうが枯草の中で顔を出し始めています。ふきのとうは3月になると都市部のスーパーでもパック詰めで売られたりしますが、まだ土が固く凍っているこの時期のものはまだ蕾(つぼみ)の状態で香りも苦みもやや強め。天ぷらよりもふき味噌にする方がふきのとうの滋味をより楽しめます。 我が家では今年、唐辛子を加えて少しピリ辛のふき味噌を作ってみました。味噌と唐辛子の相性は今さら言うまでもありませんが、そこにふきのとうの苦みが加わると得も言われぬ旨味が生まれます。まさに自然の化学反応。まだ寒いこの時期、炊きたてのご飯と合わせると体がほくほくと温まります。 |