この冬の際立つ寒さは岡山の井原も同じで、露地ものの冬野菜は生育が悪く、地元の直売所の棚に並ぶ農作物は数もまばらです。
それでも凍てつく寒さの中、ため池の土手には早くもふきのとうが枯草の中で顔を出し始めています。ふきのとうは3月になると都市部のスーパーでもパック詰めで売られたりしますが、まだ土が固く凍っているこの時期のものはまだ蕾(つぼみ)の状態で香りも苦みもやや強め。天ぷらよりもふき味噌にする方がふきのとうの滋味をより楽しめます。 我が家では今年、唐辛子を加えて少しピリ辛のふき味噌を作ってみました。味噌と唐辛子の相性は今さら言うまでもありませんが、そこにふきのとうの苦みが加わると得も言われぬ旨味が生まれます。まさに自然の化学反応。まだ寒いこの時期、炊きたてのご飯と合わせると体がほくほくと温まります。 |